2014年11月20日

リアルスマイソングリップ完結 

形態が整えばあとはチェッカーあるのみ。 何とも不思議な幾何学模様の枠溝だがどうにも全貌がハッキリしない。 なので実際のグリップとは違っているかも知れない。 そんな不安を抱えつつ・・
 
 

 

 枠を彫りチェッカーを入れ始める。 最初の一本を引いたらあとはチェカー地獄だ。 

 

 気持ちを持ちこたえて一本一本彫る! くじけそうになるが頑張るのだ。

 

 そして毎日本数を増やして行きいつしかチェッカーは全て彫り終わったのだ。 仕上げはクリア塗装。 これにより木目はよりハッキリと浮かび上がってくるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 実物Kフレグリップから加工することで外形、グリップの各箇所の厚みなど写真だけでは判らない事が理解でき大変参考になった。 右側グリップはこれぞゴンカロと言う様な見事な木目が浮かんだ。 左は最初、木目が無いのっぺりとした印象だったが削って行くうちに少し木目も出て来てそれなりに様になったと思う。 とにかく無事スマイソングリップ完成となった。 ああよかった。
  


Posted by ガンスミス  at 21:19Comments(8)

2014年11月16日

リアルスマイソンその2

スマイソンを知ったのは月刊GUN1981 8月号。 M19にパイソンを合体させるという小学生みたいな挑戦は子供心にガツン!と衝撃を与えたのだった。 その記事のスマイソンに付いていたのがイチローがガンショーで見つけたと言う不思議なグリップ。 しかし、これが日本のガンマニアにはスマイソンと言えばこのグリップ!と憧れた人も多かったであろう。 CMCから出たスマイソンにもこの形のプラグリが付いていた。 

 多分ではあるが写真を見る限りS&W純正のKフレスムースグリップを加工した物と推測される。 じゃあこのKフレを加工して作ればこれ以上ないリアルなスマイソングリップが出来る筈だ。 とは言え、実行に移そうと思った事は無かった。 自分で作ればいいやと思っていたからだ。 そんな状況でKフレグリップからのスマイソン加工を依頼され、「これはちょいと楽しみだなあ」と思ったのだった。

 送られてきたKフレスムースはちょいと状態が悪かった。 そのままではとてもコレクションとして見栄えのしないという感じであったが、削ってしまえば関係ない。 綺麗に仕上げ直してやるのだ。 さえない田舎娘を都会の洗練された美女に変身させるのだ!そしてその美女に変身させるのが北海道の種馬、髪の薄くなった変態中年オヤジのワシなのだ。

 

 外形をほぼ削り終えた。 

 

 

 それほど大袈裟な加工では無いのでここまでは簡単だ。 グリップの角を丸め、ぐわっと膨らむ下方の厚みを薄くなだらかにして、サムレスト部分をスピードローダーが入りやすい形にする。 これだけでフォルムはもうスマイソンだ。 ああ、これで完成だったらどんなに楽だろう・・・



そうそうあと大事な加工があった。 グリップの底のチェッカー境部、ここがちょいと段になっていて、軽く浮彫の様になっているのだ。ここも削る。 

 

 

 あとはチェッカーだけだ! しかし、ここからがスマイソングリップの真の大変さなのだ・・・  
  


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2014年11月13日

リアルスマイソングリップへの道

我が「北のグリップ製作所」(仮名)の朝は早い。 まだ薄暗い事務所の中で一人グリップを製作していたのだ。 すると一本の電話が入った。

 「スマイソンのグリップを依頼したい。」 いかにも訳アリの声で彼は言った。 「そんなものお安い御用ですよ」 と言うと「実物Kフレからの加工ですが出来ますかな?フフフ」と呟くのだった。  ワシは「判りました。 最高のグリップに仕上げましょう。そのかわり報酬は高いですよ」と告げた。 


 数日後、依頼主から荷物が届いた。 S&W純正 Kフレ スムースグリップだ。 実は実物Kフレからの加工は一度やってみたいと思っていたのだ。 しかしながら実物グリップから製作しようという考えは無かった。 貴重な実物グリップを加工するのも勇気がいるからだ。 ちょいと緊張するなーと思いながら包みを開けた瞬間ワシはニヤリとほくそ笑んだ。 それはなぜか・・



 グリップの状態が良くない、ハッキリ言うと悪かったからなのだ。 あちこちにキズ、削れ、欠けまである3冠王だ。 まるで落合だ。 話によると輸〇〇マーケットから購入したらしい。 さもありなんと言う状態だ。 これで気が楽になった^^ この状態ならこれ以上悪くなるはずが無い。 いや「このグリップがこんな素敵に」という対比がより強調されてこりゃ願ったり叶ったりだ。 

 もうスマイソンに加工される為にある様なグリップだ。 

 

 ぱっと見、ウォールナットかなあと思っていたがグリップを削ると塗装で隠れていた木目が浮き上がりゴンカロだと理解した。 率直な印象は右側の木目は上等で左側はあまり木目が無くのっぺりしてるが、大部分チェッカーが入る事でそれも補えるだろう。 ほんとうにスマイソンになる為に生まれてきたグリップだ! 

 

 元のグリップとお別れの瞬間だ。 ギョリ!っと一削り! スマイソンへの道の第一歩だ!
  


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2014年11月13日

パイソンとスマイソン

パイソンとスマイソンのグリップはハンドガン用として2大メンドクサいグリップだ。 その手強さと言ったらハンセンとブロディのタッグくらい強力なのだ。 そのグリップを同時進行するとなると面倒さ100%なのだ。 ホセ・めんどうさなのだ。 

 いつものようにパーローズを選ぶ。 価格、木目、加工性を考えるとグリップ界の3冠王だ。 ランディ・バースなのだ。 

そんなじゃじゃ馬を操るのが北の最終兵器、 空知の種馬、木材加工の魔術師、失恋魔術師のワシなのだ。

 

 スマイソングリップを切り出す。 

 

パイソンも同様。 今回は木目の流れをグリップ底面から見て前から後ろに流すような感じで(こんなんで判るかなあ)。  こういう感じに切り出すとグリップの前部の角に年輪のような木目の輪が出来る。 目の流れを逆にすると目はグリップ全体に素直な直線模様になる。 まあ製材の状態によっても変わるので一概には言えないが。

  

 

 

 

 

 ほぼ外形完成。 外形の削りではやはりパイソンが特に手間がかかる。 フレーム肩の段差形状やグリップの形状、浮彫チェッカーなどいかに手の込んだグリップか判る。 さすがコルト最上級リボルバーなのだ。 一方、スマイソングリップも形状は単純ながらチェッカー部の範囲が多く下の部分は浮彫りになっている(浮彫りって程でもないけど)

 ここまで来るのも大変だがここから最難関のチェッカーが待っているのだ。 やっとこさ登山が終わりヤッホーと叫ぼうと思ったら頂上は別の場所にあった、そんな感じなのだ。 
  


Posted by ガンスミス  at 09:15Comments(2)