2016年01月13日

ディテクティブグリップ 完成

完結編だから略さずにディテクティブグリップと書いた。 本当に面倒な名前だ。 完結編と言うと「宇宙戦艦ヤマト」を思い出すが自分はプラモをちょっと作っただけでアニメは大して見ていなかった。 ヤマトに出ていたコスモガンは南部14年式がベースだったし、999はブラックホーク?というかドラグーン? スターウォーズではモーゼルミリタリー、ルパンではいわずと知れたP38。アニメや映画では憧れのGUNが大活躍だった。 モデルガンのブームにも多大な影響を与えたものだが現在ではそういう事も無くGUINに興味を持つ子供も少なくなった。事実ワシの息子2人はGUNに興味なく一人でグリップを作るワシの事をアホだと思って見ているだろう。 

 古くからのガンマニアではあるものの、好きなGUNはミーハーな感じで渋い「ディテクティブSP」なんかはあまり見向きもせず奥行きの浅いマニアだったかも知れない。 最近もう50を目前にして「ディテクの味わいのあるスタイル」に気付き始めるというまだまだガキなワシなのだ。

 ディテクティブグリップ 完成

 ディテクティブグリップ 完成

 形がほぼ出来上がった。 このグリップの特徴はひとえにチェッカー部分の形状だと思うのでここを再現しなくては意味が無い。 なんとも不思議な形状の隆起がある。 手抜きのような垢抜けない、でもいざ作ると結構手間がかかると思い知らされる。 

 ディテクティブグリップ 完成

 千里の道も一歩から。 チェッカーも最初は短なる一本溝だ。 先を考えるとめまいがする。

 ディテクティブグリップ 完成
 
 ブログならあっと言う間に完成。 実際には何日もかけて彫っている。 完成したときの喜びと安堵でしばし放心。

 ディテクティブグリップ 完成

 タナカの旧タイプオーバーサイズグリップと比較。 サイズはもちろんフレームの違いからどうしても若干大きくなる。 しかし、グリップを並べるといつも思うが左より右に並べたグリップが大きく見える。 目の錯覚だ。 皆さんもやってみてくだせい。 右が随分と大きく見えるのだ。 

 今回はオイル仕上げだ。 アマニ油と書いとけばマニアは納得するはずだ。 実際は別に亜麻仁油でなくとも良いと思う。 亜麻仁油がガンマニアの間で神格化されているのは1983年?の記事でウォールナットを何年もかけて亜麻仁油で磨く超高級ストックの話を読んだからだと思う。 でも一応亜麻仁油で仕上げた。気持ちの問題だ^^

 ディテクティブグリップ 完成

 オイルが染み込むと色合いがグンと濃くなる。 パーローズだと赤味が強く木目がクッキリする感じだ。 ところが縞黒檀でこれをやると真っ黒になって木目が見えなくなるので要注意だ。 過去に縞の綺麗な黒檀にオイルを塗り想像以上に黒くなってしまい、慌ててふすま用の汚れ落としの液にどぶ漬けしなんとか復活させた事がある。 苦労して作って仕上げてオイルで台無しなんて目も当てられない。
 ディテクティブグリップ 完成
写真に撮ると実物よりも明るく映るので実際はもう少し落ち着いた感じであるがそれでも綺麗な木目が浮き出たと思う。 グリップ作りは何より材料で仕上がりの大半が決まってしまう。
 ディテクティブグリップ 完成

 チェッカー部の浮き上がり方が判る。 なんとなく火星に映った人面像っぽく見えるので火星グリップ、いや仮性・・いや違うマーズグリップとでも呼ぼう。

 ディテクティブグリップ 完成

 チェッカーを彫り終わった時ちょいとチェッカー範囲が幅広だったので左右を削りスマートにした。

 ディテクティブグリップ 完成

 後ろ姿はこんな感じ。 旧タイプフレームに合わせているので露出するバックストラップは長い。 

 ディテクティブグリップ 完成

 木目の流れは美しい(と自画自賛) 自然美の極みだ。

 ディテクティブグリップ 完成

 フレームの長い旧タイプに新型タイプのオーバーサイズを合わせて作ったのでやはり全高は大きくなるがオリジナルの雰囲気は出せと思う。 多分出せたと思う。 出せたんじゃないかな? まちょとゆる~く見てくれ♪


 



Posted by ガンスミス at 17:34│Comments(8)
この記事へのコメント
ディテクティブスペシャルは、シルバーメッキモデルなら、映画アンタッチャブルの、アンディ・ガルシア扮するジョージ・ストーンの愛銃ですよ。

勿論、自分はタナカのメッキモデル所有です。
旧モデルも持っていたのですが、どこへ行ったのやら。
Posted by hiro at 2016年01月13日 18:02
こんばんわ~(^^ゞ
今年も美しい ‘芸術グリップ’ 見せてくださいませ<(_ _)>

前後の厚みを除けば素晴らしく綺麗です、(^-^)
>グリップ作りは何より材料で仕上がりの大半が決まってしまう。・・・
いえいえ、作家先生のセンスと腕前だと思いますw・・・

今年も魅力溢れるグリップ、拝見させてくださいませ(^o^)/
Posted by konatsu at 2016年01月13日 18:02
かっこいい!! ニギニギしたい♪♪
アマニ油~ 個人的には好きではありません~ なかなか固まらない
むしろ台所にあるゴマ油やオリーブ油のほうがけっこうイイかんじですよ
油仕上げのときは、必ずグリップの裏面でしみ込み具合の確認必須ですね
左右でも色変化がちがうこともありますからね
>なんとも不思議な形状の隆起
私の妄想ですが・・ この形のコルトのグリップには最初から最後までコルトのメダリオンが嵌められたことがありません。
(後年になって、同じ形状でラバーになったものにはメダリオンが嵌められました)
コルトの木グリには基本的にお馬さんのメダリオンが嵌められています。
同時期のダイアモンドバックの木グリにもメダリオンがあります。
つまり、この不思議な形状のグリップだけは全て社外品だったのかなぁ???(妄想満開☆)
チェッカーの加工手順を想像すると、チェッカーを先に加工し、その後に外形の最終仕上げをしたのかなぁ???(妄想全開!)
Posted by ないとあい at 2016年01月13日 19:57
今年もよろしくお願いいたします。
一発目から素晴らしいですね。
記事の内容からは別人?が作成したかのようなパーフェクトな仕上がり!
木目もよいですね。
Posted by アメカジ67 at 2016年01月13日 20:46
こ~りゃイイ木目出たなぁ~、最高だっちゃぁ~♪
俺の持ってる本家の純正グリップなんかニスでギトギトしててさぁ・・・
もうね、あなたの作品は完璧に本家を超えてるよ(^_^)。
Posted by Tちゃん at 2016年01月14日 02:03
hiroさん、アンタッチャブルですね、映画も見ないのでお笑いの方かと思いました。 ニッケルのディテクはカッコいいですね。 シュラウドモデルもタナカで出して欲しいものです。

konatsuさん、本家に比べやはり大きいですね。 でも旧型フレームのオーバーサイズは滅多に無いでしょう。希少性はばっちりです^^

 ないとあいさん、ごま油だとかなり食欲をそそられる匂いでしょうね^^ オリーブオイルですか。試してみたいですね。 亜麻仁油は魚の干物の様な蹴ケッタイな匂いがします。 決していい匂いじゃないですね。 メダリオンが無いのは手抜き?本体にメダリオンが見合わかったのかな? チェッカーは彫った後にも最終仕上げは当然したでしょう。 チェッカーがはみ出したりはするでしょうから。

 アメカジさん、きれいな木目です。 なかなか無いんですよ。沢山木を買っても満足する木目は。 今回のは当たりです。
 
 Tちゃん、仕上げや木目は本家に勝っていると思います。本家はウォールナットに着色だと思うので比較になりません。そこだけは自信ありますね^^海外のディテクマニアに見せてみたいもんです^^
Posted by ガンスミスガンスミス at 2016年01月14日 10:27
こんにちは! 今年もよろしくお願いします!!

実際にはやや大きめなのでしょうけど、見た目のバランスが良いので手に持って比較しないと分からなそうです。
仕上がりも流石、素敵だー♪

縞黒檀に亜麻仁油、私もやらかして綺麗な縞模様を真っ黒にした事がありますw
アレはヘコみましたね〜〜
Posted by あじゃあじゃ at 2016年01月15日 10:37
あじゃさん、コメント遅れてすみません。 縞黒檀もそうですがウォールナットも暗めの材だと汚く薄汚れた黒になっちまいます。 元から明るい材で表面をテッカテカに磨いて薄めに油を延ばすと良い気がしますがそんな手間は面倒でやってません^^
Posted by ガンスミスガンスミス at 2016年01月23日 13:02
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