2008年08月29日

燦然と光り輝くUデパート

僕が始めてMGを買ったお店「Uデパート」 僕のMG生活には無くてはならない秘密基地なのだ! 僕の住んでる町には当然のようにMGなど無い。でもMG専門店に行きたいという想いは募るばかり。親父と映画「あしたのジョー」を見に札幌に行った帰り、「MG屋に行きたい」と言っても却下されたのだ。ケチである。親父には模型を作ったり、MGで遊んだりという趣味はまったく無いのだ。手先も不器用で小さい頃プラモのタイヤをシャフトにはめるときに手で無理矢理押し込んでホイルからシャフトが突き抜けたり、ワイルド7のバイクの絵を描いてくれと頼んだ時、幼稚園児の僕が見てもへたくそな絵を描いていた。でも手先が不器用な割りに世渡りは器用だった^^あっしとは間逆であるのだ。そんな事だから自分でMG探しの旅に出なければならない。ある日偶然にも隣町の「Uデパート」というお店にMGが置いてある事を発見した僕はそれからというものしょっちゅう通う事になりました。それはもう必然の如く・・・ 隣町へ行くには一時間に一本のバスに乗らなくてはいけない。まあでも20分もあれば着くのだ。でもその20分が期待と興奮で長いことこの上ない。「Uデパート」にはバスターミナルがくっ付いていて終着駅がUデパートなのだ。もうワクワクドキドキなのである。バスを降りお店までの短い通路には顔の絵が書かれたゴミ箱があり「子供に見せたくない本などなんでも食べます」と口から物を入れれるようになった箱が置いてあり「この中にはあんな本が・・」などと妙に興奮した(別な意味で)。店に入り小さなエスカレーターに乗り2階に上がるとそこはプラモが山積みにされた模型コーナーや王様のアイディアのような面白グッズがありその隣にMGがガラスケースに並べられていた。コクサイやMGC,マルシンが多くてWAは無かったなあ。しょっちゅう行っていたので店のおじさんやおばさんとは顔見知りになった。お小遣いが貯まるとそそくさとUデパートに行きMGを買い続けたのだった。新製品が出ると「おばさん これ見して」とショーケースから出してもらった。そして「これ下さい」と言うと驚いたように「ええ?買ってくれるの?」と言ってたっけなあ。なんてアットホームなんだ。MG専門店なんてクセのあるあんちゃんが多い中、田舎のお店はここがいいのだ。中学時代はもうUデパートの為に生きていたようなもんだ。お金に余裕がある時は2階の隅にある喫茶店でクリームソーダとカツ丼を注文した。もう至福の極みなのだ。クリームソーダは「そんなに氷いらねえよお」というくらいびっしり氷が詰まっていた。でも美味しかった。隣町で知った顔が少ないせいもあり本屋でちょっとHな本を買うのにも好都合だった。(まあ思春期なので) 一時間に一本しかバスが無いので時間が合わないと歩いて帰ったりもした(約12km)しかし僕も大人になるにつれMGを買う拠点を徐々に札幌に移してしまった。こんないいお店を捨てて都会の絵の具に染まってしまったのだ。ああ、なんて酷い俺! もうもう思い出がいっぱいでせめて1日だけでもあの日に帰りたいと心底思う今日この頃なのである。



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Posted by ガンスミス at 23:57│Comments(2)ガンの思い出
この記事へのコメント
ガンスミスさん、はじめまして。

Uデパート懐かしいです。自分はその町に生まれ、現在そのデパート跡地付近に住んでおります。今、45歳ですが、小1の冬休みに観たルパン三世1stでワルサーP38に痺れ、LSのプラモデルを父に作ってもらったのがガン好きになる第1歩でした。

Uデパートの2階はまさに男のロマンでいっぱいの空間でしたよね。ショーケースにコルトローマンとか飾ってあったなぁ。天井からライフルとかラジコンヘリとかぶら下がっていたり。モデルガンの完成品は小学生の自分には高嶺の花でマルイの作るモデルガンシリーズにはよくお世話になりました。
そうそうエスカレーター上がって左のレストラン懐かしいです。何度か母と姉と食事しました。美味しかったなぁ。
でも時代の流れか中学、高校と年々、Uデパートの2階もゲームソフトやファンシーグッズ、ジグソーパズル等に売り場を譲ってしまったんですよね。そして自分が進学で札幌に住んでいた時期に駅前通りの拡張でUデパートも姿を消しました。

昭和50年代は町にも大変活気がありおもちゃ屋さんも繁盛し、トイガンもそれなりに市民権がありましたよね。金曜ロードショーではダーティーハリーとか銃が登場して憧れでした。小6の時、44マグナムに憧れてコクサイのM29を買いに行ったのはUデパートではなく札幌SOGOでした。きっとUデパートに在庫無かったんでしょうね。初めての完成品購入でした。メタルフィニッシュで光ってましたよ。後に空打ちし過ぎて壊すんですけどね。

同じく小6のとき、モデルガン大百科という小峰さん監修の本を買ってガンのメカニズムとか用語とか学んだんですけど、今思うとマニアックな内容でしたねぇ。その後コンバットマガジンを定期購読して中学、高校と過ごします。エアーガンブーム到来で友達とプチサバゲーしたりもしました。
高校のときにマルイのM1911A1ガバメントを気合いを入れて組み立てしました。コンバット誌のケンさんだったかなぁ、の記事を参考に接着剤もはみ出させて乾燥にも時間をかけ、合わせ目をペーパーで消し、摺動部もツルツルに磨き、マルシンの缶スプレーでブルーフィニッシュして見た目は完璧です。
カートに火薬を押し込み、マガジンにセット、スライドを引いて緊張してトリガーを引くとバン!と言う音と火薬の匂いと共にカートがイジェクトされました。全弾ブローバックしてスライドストップがかかった時の達成感と満足感は今でも忘れられません。まさに男のロマン。それまでに数丁作ったオートは満足にブローバックしなかったんですよね。ちゃんと作ればきちんと作動するマルイは凄いと思いました。
自分はトイガンの趣味をやめて20年ほどになります、もう手元にも殆ど残ってません。
ふと最近のガン事情はどうなのか検索してるうちにガンスミスさんのブログのUデパートの文字に驚きました。そしてプロ級のグリップ職人でいらっしゃいます事に更に驚きました。こんな凄い方が割と近距離にお住まいである事に感動しました。大変な長文失礼致しました。
自分はコンバット誌のイチローさんの記事が好きでした。いつかはビアンキカップに出たいなんて夢を見ていた時もありましたww
そのイチローさんが今でも現役で活躍されていることを知りました。何かをやり続けるって凄い事ですよね。ガンスミスさんもモデルガンの趣味をずーっと続けていらっしゃいます。続けないとわからない事って絶対ありますよね。素晴らしいと思います。
自分もまたマルイのガバメント作りたくなってきました。流石にもう、火薬売ってないですよねwww

PS. Uデパートの本を食べるポスト、そういえばあったかもです。エロ本たまに道に落ちてましたよね。自販機もあったんですよ。小学2年とかで友達とどの表紙がいい?なんて会話してたんですからwww凄い時代でしたねぇ。昭和って。
Posted by るぱん三世 at 2017年01月29日 22:35
るぱん三世さん、懐かしいコメント最高に嬉しいです。 めちゃくちゃ近いじゃないですか^^ 自分は隣町に住んでますが仕事で栗山は毎日のように行ってます。たまにUデパート跡地を見ては「あの頃は楽しかったなあ」なんて思いを巡らせてますよ。 こんなに近いんだから一度実際にお話したいですねえ。自分はざっくばらんな人間なんで、るぱんさんが良ければ会ってみたいなあ。 そうそう、Uデパートにいたおじさん(当時はまだ若かったんでしょうね)に会いに行きたいと思ってたんですよ。多分まだ栗山に居るはずです。一緒に行ってみるのも楽しいと思わないですか?^^ もし良かったらメール欄からでも下さい~!
Posted by ガンスミスガンスミス at 2017年01月30日 07:29
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