2008年09月27日
木製グリップ
ワシはモデルガンと同じように木製グリップに強い思い入れがあった。LSガンプラモを作った時も木目塗装を必死にしたものだった。MGを買い始めた頃はとてもグリップまでお金は回らなかった。一つ4~5千円もするグリップをおいそれとは買えない。だから自分で作るしかないのだ。最初はウイスキーが入っていた木箱を剥がし作った。木目など目立たない白木だ。それでも満足だった。中学校の技術科の時間にもGMのグリップを作った。学校には電動糸鋸がありグリップを作るには最高の場所だった。先生には「こういうの好きだな~」と呆れられながら笑われた。大人になってからもグリップの材料を探し回った。今みたいにネットで簡単に探せないので苦労した。最初は建材を扱うお店に行き「ローズウッドありますか~」などとアホズラ下げて行くと「ろーず?ふん^^」と鼻で笑われた。薄いものならDIYショップでなんとか買えたがリボルバーのオーバーサイズだと難しかった。ディスカウントショップの花梨製タンス(34000円)を本気で買って切ろうと思ったくらいなのだ。(買わなくて良かった)ある日ラジオで知った銘木屋さんに行った。するとオーバーサイズでもOKな厚みのある黒檀やローズが置いてあるではないか。早速買ってグリップを作った。以後、そのお店にはしょっちゅう通ったのだ。でもまあ銘木屋さんはお寺や高級家具など高額取引先が相手なのでワシのような千円~2千円なんてお客は屁みたいもんである。「ガンのグリップを作る」と話すとこれまた鼻で笑われたもんだがしょっちゅう通うと「またピストルの人来たね」と顔を覚えられるようになり融通もきいた。お店に行き、どんな木目があるか探している時は至福のひとときであった。
Posted by ガンスミス at 14:21│Comments(0)
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