2014年11月13日

リアルスマイソングリップへの道

我が「北のグリップ製作所」(仮名)の朝は早い。 まだ薄暗い事務所の中で一人グリップを製作していたのだ。 すると一本の電話が入った。

 「スマイソンのグリップを依頼したい。」 いかにも訳アリの声で彼は言った。 「そんなものお安い御用ですよ」 と言うと「実物Kフレからの加工ですが出来ますかな?フフフ」と呟くのだった。  ワシは「判りました。 最高のグリップに仕上げましょう。そのかわり報酬は高いですよ」と告げた。 


 数日後、依頼主から荷物が届いた。 S&W純正 Kフレ スムースグリップだ。 実は実物Kフレからの加工は一度やってみたいと思っていたのだ。 しかしながら実物グリップから製作しようという考えは無かった。 貴重な実物グリップを加工するのも勇気がいるからだ。 ちょいと緊張するなーと思いながら包みを開けた瞬間ワシはニヤリとほくそ笑んだ。 それはなぜか・・

リアルスマイソングリップへの道

 グリップの状態が良くない、ハッキリ言うと悪かったからなのだ。 あちこちにキズ、削れ、欠けまである3冠王だ。 まるで落合だ。 話によると輸〇〇マーケットから購入したらしい。 さもありなんと言う状態だ。 これで気が楽になった^^ この状態ならこれ以上悪くなるはずが無い。 いや「このグリップがこんな素敵に」という対比がより強調されてこりゃ願ったり叶ったりだ。 

 もうスマイソンに加工される為にある様なグリップだ。 

 リアルスマイソングリップへの道

 ぱっと見、ウォールナットかなあと思っていたがグリップを削ると塗装で隠れていた木目が浮き上がりゴンカロだと理解した。 率直な印象は右側の木目は上等で左側はあまり木目が無くのっぺりしてるが、大部分チェッカーが入る事でそれも補えるだろう。 ほんとうにスマイソンになる為に生まれてきたグリップだ! 

 リアルスマイソングリップへの道

 元のグリップとお別れの瞬間だ。 ギョリ!っと一削り! スマイソンへの道の第一歩だ!



Posted by ガンスミス at 09:52│Comments(2)
この記事へのコメント
「名人」こんにちわ。

ご無沙汰かっと思ったらドドッと来ましたねww・・・
スムースをチェッカーに、スクエアをラウンドバットに、傷有りを ‘新同’ にですか、・・・此方も大いに期待してまーす!(^^)!
Posted by konatsu at 2014年11月13日 14:03
オリジナルを加工してみて初めて判る事もあるので参考になります。 完成が楽しみです。
Posted by ガンスミスガンスミス at 2014年11月17日 08:35
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